みなさん、こんにちは。
この記事をご覧になっている方の多くは初めて車を売るという大きな経験をしようとしているのではないでしょうか。
初めてのことは分からないだらけですよね。
そもそも車ってどこへ売れば良いのかであったり、どうしたらより高く買い取ってもらえるのかであったりと分からないことが尽きません。
そんな方々のために今回の記事では初めて車を売るときに失敗しない方法を伝授します。初めて車査定を行う予定のある方は是非参考にしてください。
車を売るときの「失敗」って何だろう
今回の記事のテーマは「初めて車を売る時に失敗しない方法」です。
そもそもですけど車を売る時の「失敗」って一体何でしょうか。
失敗しない方法を検討するうえでまずは車売却時に考えられる失敗について考えてみましょう。
これは2つの視点から考えることができます。
まず車を売る側の視点としては「車が安く買いたたかれてしまう」ことだと思います。
車を売る側の心理とすればいまの車を50万円で買い取ってもらえるのと10万円で買い取ってもらえるのとでは明らかに前者の方が良いに決まっています。
いまの状況で50万円で売ることができたかもしれないのに10万円で車を売却してしまったということが車を売却する人間の損失つまり失敗なのです。その失敗は車を売る側の「情報力不足」に由来します。
結局のところ車の買い取り価格の相場を把握していないことによる情報の欠如が車を売る側の失敗につながるのです。
一方で車を買い取る側の失敗は「車を高く買い取る」ことです。
これは当たり前の話ですが車を安く買い取るということは原価が安くなることに等しいです。
原価を安くすることによって利益を上げる意図がそこに含まれています。
まぁこれは至極当然な話です。
ですから車を買い取る側も言葉巧みなセールストークを駆使して車を売ろうとしている人間から安く車を買い取ろうとしているのです。
このように見事に車を売る側と買い取る側の想定する失敗は正反対なのです。
車を売る側が損すれば車を買い取る側が得をし、車を売る側が得をすれば車を買い取る側が損をするという構造ができ上がっています。
つまり両者が得をすることは同時には成し遂げられない「トレードオフの関係」がこの両者の間に存在しているのです。
どのように「トレードオフの関係」を崩すか
車を売る側と買い取る側では目指すことが正反対であるため両者の思惑が同時に成立することはありません。
車を売る側が得をすることもありますが、圧倒的に車を買い取る側の方が得をすることが多いです。それはなぜでしょうか。
その答えは両者の間に「情報の非対称性」が成立しているからです。両者のトレードオフの関係をどちらに傾けるかはすべてこの情報の非対称性に関わっています。
情報の非対称性という言葉を聞きなれない方は多いと思います。
この言葉は経済学で用いられる用語でして、その意味をいまの文脈に沿って説明すると「車を売る側と車の買い取る側の持つ情報の多さが同じではない」ということです。
車を売る側と買い取る側ではどちらが中古車市場の相場などの情報量を有しているでしょうか。
それはもちろん後者ですよね。
なぜなら彼らは買い取った車をオークションに出品したり自前の販売店で販売しているのでどういった車種や装備などが人気であるのかをつかめるからです。
しかし一方で車を売る側はそのような情報を持っていないことが普通なので明らかに両者の間に情報量の差があるわけです。
ここから導かれる結論としては結局車を買い取る側に安く買いたたかれるのがオチだということです。
しかし車を買い取る側としてはそんな業者のカモになりたくはないと思います。
どうにかしてそんな状況を避けたいと皆が皆願うことです。
そこで車を売る側が取るべき戦略としては「両者の妥協点を見つける」ことにあります。
何がいいたいのかというと車を買い取る側に最大限の譲歩をさせるということです。
これは車を売る側の交渉にかかってきます。
車を買い取る業者と交渉してその業者が出せるギリギリの値を引き出す、これが車を売る側が損をしないために行うべき方法なのです。
業者間のライバル意識を利用しよう
買い取り業者と交渉して向こうに最大限の譲歩をさせることが大切だということはいまもお話ししました。
車を売る側としてはどのようなカードを切って業者と交渉すべきなのでしょうか。
それは「業者間のライバル意識」を利用することにあるのです。
中古車の買い取り業者といっても数え切れないほどの多くの業者が存在します。
自分たちがより高い売り上げや利益を生み出すためにはそんなライバルを蹴落とす必要があります。
そこで互いが競争し合いながら利益を上げようとあがいているのです。
ちなみにこのライバルの数が少なくなるとそのような自由競争が行われなくなり消費者が損失を被る事態が発生します。
経済学の用語でいうところの「独占」あるいは「寡占」というやつです。
次のような状況を考えてみましょう。
A社に査定を依頼したら50万円、B社に査定をしてもらったら40万円の値になりました。
もちろんA社とB社は互いにライバル関係にあります。そのような状況でB社に「A社は50万円の値を提示してくれた」と伝えるとどうなるでしょう。
もしもB社が提示した値段が限界いっぱいいっぱいの値でないならA社を出し抜くために「A社がそういうことなら当社は55万円で買います」といってくるかもしれません。
それをA社に伝えればA社もまた限界いっぱいいっぱいの価格をつけていないのならそれよりも高値を提示してくるかもしれません。
この状況何かに似ていると思いませんか。
実はこの状況は「オークション」そのものなのです。
オークションではそこに出品されたものを買いたい人々が値を吊り上げながら落札のために勝負をしています。
いまの状況は買い取り業者がどうにかしてライバルを出し抜きたいなどという思いを利用して値を吊り上げさせてより高い値で落札させることと全く同じなのです。
通常の買い取り業者とのやりとりでは情報量の差から明らかに買い取り業者が優位で、彼らがその場を支配しています。
ここでのポイントはこのいわばオークション的な状況を支配しているのは他でもない「車の売却主」なのです。
複数の業者を巻き込むことによって業者間の競争を促し、買い取り業者から支配権を奪い取ることに大きな意味があるのです。
一括査定を利用しよう
このように買い取り業者から支配権を奪うことに車を売る側の勝機があります。
ここで重要となるのが買い取り業者が「同時に」査定を実施するということにあります。
同時に査定を実施すれば値が高い業者に人が流れます。
そうすると業者としても高い値を提示しなくてはならない状況に追い込まれます。
それを行うには一体どうしたら良いのでしょうか。
そこで登場するのが「一括査定」なのです。
一括査定とはその名の通り、複数の買い取り店に同時に車を査定してもらうことです。
一括査定は無料で行うことができ、しかも愛車をわざわざ店舗に持っていくことなく、買い取り店が出張査定してくれるので大変便利です。
一括査定の流れとしてはネットからの申し込み完了後中古車買い取り店から連絡がいき、車種情報からの大まかな買い取り価格を聞いたうえでどこに実際に査定してもらうかを決め、実際の車を査定したうえで買い取り価格が決定します。
一括査定の結果、買い取り価格が高いところと最も低いところでは約30万円も差が出ることがあるようです。
この一括査定の結果を受けて高い値を提示してきた上位3~5社の買い取り店に実際の車を査定してもらうのが効率的であり効果的です。
無料で一括査定は行えますから、これを利用して車がより高く売れるお店を選んでみてくださいね。