水没車(冠水車)や故障車でも売れる?

水没車(冠水車)や故障車でも売れる?

みなさん、こんにちは。

車を買い替えるタイミングは走行距離が10万キロを超えてしまった場合だとか車を何年もの長い期間使用したから買い替えたいといった場合が圧倒的だと思います。

しかし、台風や豪雨によって車が水没してしまったから買い替えたいだとか事故によって車が故障したから買い替えたいというケースもあると思います。

そのような場合は車を売却することができず、廃車にする以外方法がないと考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。

実はそのような水没車や事故車でも売却できます。

あまり知られていない冠水車や故障車の売却の仕方について解説していきます。

大幅な減額の可能性は確かにある

水没車の場合でいうとどこまで水に浸水したかによって減額の程度は変わってきます。

日本自動車査定協会(JAAI)が公表している内容に基づいて説明します。

フロアまでの浸水の場合は30パーセント減、座席のクッションよりも上まで浸水している場合は40パーセント減そしてダッシュパネルまで浸水していると50パーセントとなってしまいます。

ダッシュパネルまで浸水しているともはやその車が使い物にならない状態になっています。とはいえ、減額率はそれでも50パーセントで収まっているのは意外ですね。

車は精密機械ですから、車内には複雑な電気系統が張り巡らされています。冠水車は浸水によって車を動かすための電気系統がダメージを受けている可能性があり、もしバッテリーに水が含まれていれば車体が炎上することもあります。

このように水没車は浸水によって車の重要な部分が故障してしまっている恐れがあり仮に乾燥させて一時的に回復したとしても、再び動かなくなってしまうというリスクがつきまといます。

よって、水没車は水没していることが確認されると大幅に減額されてしまうのです。

事故などによる故障車ではどうでしょうか。

やはり事故による故障車は縁起が悪いですし、冠水車と同様に好き好んでそういった車を購入する人は少ないでしょう。

ですから、故障車も買い取りに出す際は大幅に買い取り価格が減額されることが予想されます。

しかし、中古車買い取り業者によっては水没車や故障車を買い取ってくれるところも存在しますが、そういった車はユーザーから敬遠されることもあって買い取り自体を業者が拒否することももちろんあります。

廃車にする方が良いのか

冠水車や故障車を仮に業者に売りに出したとしても買い取り価格を値下げされる可能性は確かに高いです。

そう考えると結局のところ廃車にするしかないのではないかと考える方も中にはいらっしゃると思います。

しかし、買い取り価格が安くなってしまうからといってすぐに廃車を決断するのは非常にもったいないです。

そもそも車を廃車にするのにどれだけのお金がかかるかみなさんはご存知ですか。

仮に業者に頼んで廃車にする場合は車そのものの運搬費用や解体費用の他にリサイクル料や廃車手続きのための手数料が取られます。

車の解体には1万円程度のお金が取られ、廃車手続きの手数料には数千円から最大で1万円程度のお金がかかってしまいます。

さて、車のリサイクル料金の話に移りたいと思います。

車種や車の状態によって変わってきますが、普通車の場合は1万円から2万円、軽自動車の場合だと7千円から1万6千円程度かかります。

ちなみに外車だと1万5千円から3万円、大型車の場合だと1万円から1万6千円のリサイクル料がかかってしまいます。

国産車の場合一概にはいえませんが、どうやら廃車にするのに2~3万円程度かかりそうです。

これは車を売る人が負担しなければならない額ですが、もし車を売却することができたらどうでしょうか。

無駄な出費を抑えられるうえ手元にお金が残ることになるのでお得ですよね。例えば査定価格が20万円で水没によって50パーセント減額されたとしても10万円が手元に残ります。

そう考えると、冠水車だからとか故障車だから買い取りに出せないから廃車にしてしまおうというのは非常にもったいないことなのです。

買い取り業者に査定をしてもらってそれでも売れないと分かった段階で廃車を決断するのが賢いやり方だといえます。

冠水車や故障車にどのような価値があるのか

冠水車や故障車でも買い取ってくれる業者は存在します。

しかしながら、そんな車を中古車市場に再び出してもユーザーから敬遠されるだけなのにわざわざそんな車を買い取るのでしょうか。

それは車の部品に利用価値があるからです。

車は多くの部品から構成されていることをみなさんはご存知だと思います。

仮に車が水没してしまった場合は水没してしている箇所は確かに使えないですが水没していない部分の部品はまだまだ使えますよね。故障車も同じです。

故障している部品は使えないですが、故障していない箇所ならまだまだ部品として使えます。

車は定期的に点検が行われますが、そこでは部品の交換を行っています。

このように水没車あるいは故障車を買い取って再利用できる部品を仕分けして、買い取り業者がそれを売ることだけでも十分に利益を出すことができるのです。

他にも車を資源の宝庫でもありますからそういった点においても水没車や故障車は価値があります。

先ほどは動作する部品を選別して再び売りに出す話をしましたが、壊れた部品でも用途はあります。

車は鉄などのさまざまな金属やプラスチックからできています。

仮に部品が壊れていたとしてもそこに使われている資源を取り出して車以外のところでリサイクルすることだってできるのです。

そういうこともあって冠水車や故障車から取り出した資源も売れるので、それらを業者が買い取る意味は十分にあるわけです。

さらに、海外に目を向けてみても水没車や故障車を買い取るメリットを考えることができます。

日本車の性能の良さに惹かれ、海外では事故を起こして一部が破損していたとしても日本の中古車は高値で売れます。

しかし、日本車の人気は走行できる車に限った話ではなく、部品そのものが海外では手に入りにくいこともあってそれ自体も人気があります。

つまり故障していたとしても動く車は海外で高く売りさばくことができますし、もし動かなかったとしても車に搭載されている部品ならびに資源は売れるのでそういった点でも水没車や故障車というのは価値があるのです。

売却する際は「一括査定」を

いままで述べてきたように冠水車や故障車であっても売却することは可能です。

そして手元にある程度のお金が残る可能性があるので、すぐに廃車にするという決断は避けましょう。

しかし、買い取り業者によって水没の状態や故障の度合いがどれくらいかという判断が割れることも十分考えられるので、複数の業者の査定を依頼してみると良いと思います。

とはいえ買い取り業者といってもたくさんあってどこに査定してもらえば分からないし、わざわざ自分で業者1つ1つに連絡を取って査定してもらうのも面倒ですよね。

そこで、登場するのが「一括査定」です。

一括査定とはその名の通り、複数の買い取り店に同時に車を査定してもらうことです。

一括査定は無料で行うことができ、しかも愛車をわざわざ店舗に持っていくことなく、買い取り店が出張査定してくれるので大変便利です。

一括査定の流れとしてはネットからの申し込み完了後中古車買い取り店から連絡がいき、車種情報からの大まかな買い取り価格を聞いたうえでどこに実際に査定してもらうかを決め、実際の車を査定したうえで買い取り価格が決定します。

一括査定の結果、買い取り価格が高いところと最も低いところでは約30万円も差が出ることがあるようです。

無料で一括査定は行えますから、これを利用して車がより高く売れるお店を選んでみてくださいね。

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