トヨタ自動車が製造・販売している車の一つであるトヨタ ヴェルファイア。
最初は日本国内専用車としてスタートを切った後、今では海外進出も果たしています。
主に香港やマカオで販売されている高級大型ミニバンです。
2017年のデータでは国内月間販売台数およそ3,300台を記録しました。
風格のあるボディと広い車内空間がセールスポイントなトヨタ ヴェルファイアですが、具体的にどのような特徴と魅力があるのでしょうか。
果てはゆくゆくヴェルファイアを売ろうとしているユーザーのために、買取価格の相場や高く値段をつけてもらうには、どうしたらいいのかなどにも触れていきます!
トヨタ ヴェルファイアとは
トヨタ自動車が2008年より販売開始した車種・トヨタ ヴェルファイアは、5ドアミニバンとして歴史に幕を開けました。
ヴェルファイアは「アルファード」の兄弟車としても知られます。
車名は”物静かな”という意味のある「Velvet」と炎の意味である「Fire」を合わせた造語です。
静かに燃え盛る情熱をイメージした車、ということで名付けられました。
2台のどちらいずれにしてもミニバン型高級自動車で、ヴェルファイアの製造自体はトヨタ自動車いなべ工場です。
洗練されたデザインにエレガントな印象を受けるアルファードとは裏腹に、ヴェルファイアではどちらかというと男性らしい力強さと先進性がテーマになっています。
アルファードよりデザイン性の面で尖った印象を受ける、ヴェルファイアのフロントマスクは上下で分かれており、ヘッドライトが採用されました。
リヤに関してもヴォクシーと同じクリアタイプのコンビネーションレンズが使われています。
ネッツ店限定で販売が行われているため、フロントにあるエンブレムはネッツ店で販売されている車と同じく「N」マークが用いられているのが特徴です。
現在ヴェルファイアはネッツ店が販売する車の中では一番値段の高いことで知られます。
初代は2008年5月12日に発売が開始されました。
当初の月間目標販売数は3,000台と設定されています。
インテリアについてはアルファードのように7人乗りタイプと8人乗りタイプの2種でした。
国内のみで販売されていたのですが、途中で「並行輸出」という形で香港やマカオ、タイ・シンガポールなど東南アジアをメインに発売が行われました。
しかし2010年以降香港やマカオでは規制が厳しくなり、プライバシーガラスが禁じられているので全ての窓においてカラー無しのガラスが採用されています。
2011年には「ヴェルファイアハイブリッド」が登場し、環境に考慮した車種が市場に出回ることとなるのです。
当初掲げていた販売台数の目標3,000台を大きく上回るといった好成績を叩き出し、素晴らしい人気を誇った初代モデルは6年と半年販売されました。
その後2015年に2代目が世に産み落とされます。
名付けて「ヴェルファイア 20系」で、コンセプトは”新しい大空空間高級サルーンの先駆車を創造」でありミニバンでありながらミニバンのカテゴリーには収まりきらない高級車としてポジションが確立されたのです。
トヨタ ヴェルファイアの魅力
続きまして、ヴェルファイアの魅力をピックアップしていきます。
2代目は、初代より幅を広めたメッキをたっぷりと使った大型フロントグリルや、大胆・不敵のテーマに見合うボディデザインが練られています。
後ろの席までスライドが行える助手席スーパーロングスライドシートや、パッケージデザインは乗る人のことを考えられており実用性に満ち溢れた高級車として導入されました。
中でも助手席のロングスライド機能は注目で、最大1,160mmの移動幅があります。
様々なシートアレンジの方法がありますが、助手席と2列目を交差させる配置オススメです。
なぜならこうすることで全員が逐一振り返る必要もなく会話を楽しむことができるからです。
そのほかにも、新たに開発された3.5Lのエンジンはオプションに「アイドリングストップ機能」がついている点や、JC08モード走行燃費12.8km/Lなどを実現させたのです。
低燃費でありながらも馬力はバッチリで、かつ静かな走行を叶える多彩な走行性能を誇ります。
強調しておきたいのは、ヴェルファイアの魅力は単に燃費が良いだけにとどまらない、ということです。
2017年に先進安全・運転支援装備の向上を目的としたマイナーチェンジが行われ、車としての安全性能がアップしました。
全車に標準装備として「Toyota Safety Sense」が取り付けられています。
具体的には高速道路で走行する際に車線から脱線しないよう配慮がなされる「レーントレーシングアシスト」や、「プリクラッシュセーフティ(前方の車とぶつからないようにとどめる機能)」などが挙げられます。
追従走行や、夜薄暗くて視界が悪くなったとしても安心なオートマチックハイビームなどもついているので問題なく走行することが可能です。
運転している時だけでなく、車庫入れや駐車場に車を納める時でもアシストしてくれます。
超音波を用いたセンサーとカメラを使って駐車場の枠を検知し、すんなり駐車できるような位置で止まります。
スイッチ一つで最適な後退開始位置に導いてくれるのと、後退駐車のためのステアリング操作のみオートでアシストするのです。
今までは手動で駐車位置を確認し後退していたところを自動で停車してくれます。
後退機能だけでなく、前へと進むことも切り返しの伴う駐車も全て機能がサポート。
いろんなシーンに対応して働きかけてくれるのでメリット豊富です。
トヨタ ヴェルファイアの買取相場・査定相場について
ヴェルファイアの買取相場は上昇気味で、今後ゆるやかに値段が下降していく可能性も考えられます。
なぜならばモデルチェンジが行われると、買取相場は必然的に価格が下がってしまうからです。
値崩れの前に売却をお考えの場合、次にモデルチェンジが行われるのはいつ頃なのかリサーチしておいた上で売るタイミングを見計らいましょう。
他の車種のミニバンと同じく8人乗りより7人乗りの方が需要があり、販売価格も高額のため査定額も7人乗りの方が高値がつくことが多いです。
トヨタ ヴェルファイアの買取相場・査定相場一覧
トヨタ ヴェルファイアを高く売るには?
ヴェルファイアをより一層高く売るためには、どのグレードやカラーが人気であるのか下調べが必要です。
ちなみに人気を博しているグレードは「2.5 ZGエディション」「2.5Z」「2.5 Z Aエディション・ゴールデンアイズ」「3.5 エグゼティブラウンジ」「ハイブリッド ZR Gエディション」「2.4 Z ゴールデンアイズ」に加え、7人乗りであると高値が期待できます。
ボディーカラーにおいてはブラック、ホワイトパールクリスタルシャインが特にユーザーの人気を集めているのでもしお持ちの方は期待大です。
さらにオプションとして「ツインムーンルーフ」「両側電動スライドドア」「MOPナビ」「モデリスタエアロ」などが付属していると、プラス料金に加算されることもあります。
高い買取を目指すなら、一社に絞るのではなくたくさんのディーラーや店舗を介して査定してもらうようにしましょう。
そのお店によって得手・不得手はどうしてもあります。
ヴェルファイアの買取を強化しているところで売るのが一番高額買取が期待できるので、妥協せず複数のお店で査定額を見積もってもらい検討するのがいいですね。
まとめ
「クラウン」の特徴をはらんだ、ミニバンの分類に当てはまる車種であるトヨタ ヴェルファイア。
ヴェルファイアの事細かな特徴やオススメポイント(魅力)に迫っていきました。
それらを総括すると、ヴェルファイアのガッチリとした高剛性のあるボディに、広く間取りが取られた内装が所帯を持たないドライバーにもファミリーにも適しています。
走行性能や安全面もかなり配慮されていて、安心して運転することができるのが最大の魅力となっています。
さらに買取相場やヴェルファイアを高く売るためにはどうしたらいいのかなどについても見ていきました。
もしもこの先モデルチェンジが行われることがあれば、今の査定額より格段と値段が下がってしまうことも考えられますので、売り時を見極めましょう。