みなさん、こんにちは。
この記事をご覧のみなさんは「部品取り」という言葉を聞いたことはありますか。
おそらくほとんどの方が初めて耳にする言葉でしょう。
この部品取りは通常に道を走行できる車を売却しようとお考えの方には関係のない話かもしれません。
むしろ事故や災害で故障して動かなくなった車の処分方法を検討している方がこの部品取りが関係してくるように思います。
そこで今回の記事では車の買い取りにおける部品取りについて解説していきます。故障して動かなくなった車を現在お持ちの方は是非参考にしてください。
故障して動かなくなった車はどうしたら良いのか
不慮の事故によって車体の一部が潰れたり、近年猛威をふるう豪雨の影響で車が水没してしまうという不運な事態に見舞われることもあると思います。
そこでみなさんにお尋ねしたいのがそのように車が故障したらその車をどうしますかということです。
多くの方は口を揃えて「修理する」もしくは「捨てる」と答えるでしょう。
壊れて動かなくなれば修理できるなら修理するしそれが無理なら捨てる、この行為は普段の日常生活でも我々が当たり前のようにしていることですからそう答えることに無理はありませんよね。
その壊れた車を廃棄して新しい車を買うということをそういった事態に遭遇したら多くの方はするのだと思います。
車でいうところの捨てるというのは「廃車」を意味しています。
廃車によって車両を解体してそこに使われている資材をリサイクルすることが多いです。
もちろん我々のような素人では廃車手続きに関しては分からないことだらけですから専門の業者に依頼して廃車手続きを代行して行ってもらうことになります。
「廃車」にするにもお金がかかる
普通の燃えるごみを捨てるぐらいであればお金はかからないですよね。
しかし家具や電化製品そしてあまりに多くのごみを処理したい場合はお金を払ってクリーンセンターなどの施設に持ち込むことと思います。
廃車も同じで廃車手続きにお金がかかりますし、陸運支局と呼ばれるところで手続きする必要があります。
次にこの廃車にかかる費用の内訳を見ていきましょう。
まずは永久抹消登録つまり車が動かずに解体まで済んでいる場合の廃車手続きの費用を解説します。
車が動かないと車を陸運支局まで運ぶためのレッカー代がまず発生します。
これはせいぜい1万円程度です。
そして車をスクラップする費用として数万円程度、自動車リサイクル料金が最大で2万円かかります。
車が動かない場合は最低でも4~5万円の費用が発生します。
もし専門の業者には医者を依頼する場合はそれらに加えて手続き代行費用として1万円程度かかります。
続いて一時抹消登録です。
一時抹消登録は一時的に車の利用を止めるために行われる手続きで、この手続きを採るとナンバープレートが外されます。
これにかかる費用としては廃車手続き代として350円そしてそれに加えて業者に引き取ってもらう費用が数万円かかります。
個人でナンバープレートを外すのは違法なので業者に引き取ってもらう必要があります。
このようにどちらの廃車手続きを行うにせよそこそこの費用がかかってしまうのです。
ですから廃車にかかる費用をなるべく抑えるためには極力業者を通さずに自分で手続きを行うことが重要となってきます。
「部品取り」をする背景
さてこれまでは廃車の話をしてきましたが、これから部品取りの話に移りましょう。
「部品取り」とは壊れた車から機能する部品を取り出す行為です。
ここで注意していただきたいのが車の所有者が部品を外して売却すると違法となります。
解体するには法律の規定により認可を受けた専門の業者に限られ、何の資格も持たない人が部品を取り外すと解体行為とみなされ法律に抵触してしまうからです。
ちなみにETCやカーナビなどの装備品を外すことは解体行為とみなされず、法的には問題ありません。
そうなると部品取りを行うのは専門の業者ということになります。
彼らはわざわざ使い物にならない故障車を買い取って部品取りをしているわけですがそれを行うことの背景はどこにあるのでしょうか。
その答えは「自動車の部品は高く再販できるから」です。
なんだかピンとこないですね。そもそも部品だけを欲しがる人なんているのかと思いますよね。
車を修理する際部品の交換を行うことと思います。
ですから、車の修理工場は部品を調達してくる必要が出てきます。部品取りは車そのものは故障していてもまだ使える部品のみを外す行為ですから、機能する部品は実はそういったこともあり売れるのです。
再使用できる部品は国内に限らず海外でも売られます。
海外では日本車が丈夫で壊れにくいなどの質の高さから日本車の需要が非常に高いです。それは車本体に限らず日本車のパーツも欲しがる人が非常に多いのです。
使い物にならないものに対しても実は価値があります。
車は資源の塊と呼ばれているほど多くの資源が投入されて製造されています。
ですから使い物にならない部品でもそこから金属などを取り出して売却することもできるのです。
ですから国内そして海外における部品の高い需要によって部品が高く売れますし使い物にならない部品だとしてもそこから資源を取り出して売ることができるため、壊れて使えなくなった車を買い取って部品取りを行う業者が存在しているのです。
「廃車」よりも「買い取り」の方が良い
いまも述べたように機能する部品は高く売れるのでわざわざ壊れて動かなくなった車を買い取る業者が存在するということを述べました。
そう考えると壊れて使い物にならない車だとしてもそこそこ高い値で売れる可能性があるということです。
ここで「廃車」のことを思い出してください。
廃車にするのにも数万円のお金がかかってしまうのでしたよね。
しかし、もし買い取ってくれるのであればお金はかからないし手元にいくらかお金が入ってくることになります。
そうすると断然廃車にするよりも買い取ってもらった方がお得ですよね。
ですから車が動かないからといっていきなり廃車にするのを決断するのではく、買い取りという選択肢もあるということを覚えておいておきましょう。
「部品取り」の恩恵に乗っかろう
車が故障したり事故によって動かなかったとしても廃車にするのではなく、買い取ってもらう方が断然お得です。
そしてより高く買い取ってもらうために複数の業者を比較してみると良いと思います。
とはいえ買い取り業者といってもたくさんあってどこに査定してもらえば分からないし、わざわざ自分で業者1つ1つに連絡を取って査定してもらうのも面倒ですよね。
そこで、登場するのが「一括査定」です。
一括査定とはその名の通り、複数の買い取り店に同時に車を査定してもらうことです。
一括査定は無料で行うことができ、しかも愛車をわざわざ店舗に持っていくことなく、買い取り店が出張査定してくれるので大変便利です。
一括査定の流れとしてはネットからの申し込み完了後中古車買い取り店から連絡がいき、車種情報からの大まかな買い取り価格を聞いたうえでどこに実際に査定してもらうかを決め、実際の車を査定したうえで買い取り価格が決定します。
一括査定の結果、買い取り価格が高いところと最も低いところでは約30万円も差が出ることがあるようです。
無料で一括査定は行えますから、これを利用して車がより高く売れるお店を選んでみてくださいね。