現在、軽自動車の売れ行きが好調な時代に差し掛かっています。
新車として販売される車種のおよそ37パーセントが軽自動車です。
メーカーごとに確認してみると1位がホンダ N-BOX、2位がスズキ スペーシアでした。
2017年にフルモデルチェンジが行われたスズキ スペーシア。
初代スペーシアと新型スペーシアで変わった点といえば「安全装備を充実させた」「全ての車にマイルドハイブリッドを取り付けた」「デザイン」「新プラットフォームの起用」などが挙げられます。
そんな新生・スペーシアの特徴や魅力、さらには買取相場まで全て徹底調査していきましょう!
スズキ スペーシアとは
スズキ スペーシア(Spacia)はスズキが製造・販売を行う軽トールワゴンのカテゴライズに入ります。
車名の由来としては空間という意味合いをもたらす「Space」より命名されました。
製造当初は2代目パレットとして売り出される予定でした。
しかし、試作車をスズキの社内で多くの人々に見てもらったところ「空間の広さが名前から想像できるようにしなければ」という考えに至り、全く新しい車種として誕生したのです。
2008年1月から世に輩出されていたパレットの継続車両として生まれたのがスペーシアです。
パレットと異なる名前がつけられた裏には室内のスペースや軽量化、燃費が上がったことなどが理由に挙げられています。
かといってパレットの機能が全く引き継がれていないわけではなく、「両側スライドドア」や副変速機構CVTはスペーシアにも取り付けられているのが特徴です。
初代モデルはワゴンRで初めて採用された「スズキグリーンテクノロジー」が取り入れられ、さらにはアイドリングストップ機能も加わりました。
2013年から2018年の間で販売されており、2017年以降は2代目にシフトチェンジしています。
続いて、冒頭でも触れた新生スペーシアの変更点(魅力)について、見ていきましょう。
スズキ スペーシアの魅力
新しくなったスペーシアのコンセプトは「ワクワク・楽しさを感じる」です。
開口幅が600mm、開口高が1,250mmとゆとりがあるボディで、最大4名乗車可能。
ボディーカラーはモノトーン10色、2トーン4色の計14色からなります。
新型スペーシアカスタムなるものも登場し、こちらは新型スペーシアと比べると大きなメッキフロントグリルやLEDの用いられたヘッドランプから男性的な魅力を持っています。
ボディーカラーはモノトーン9色、2トーン5色の計14色です。
気になる内装の情報ですが、新型スペーシアの場合は黒を基調とした空間が象徴的で、差し色で赤色が使われており遊び心を効かせています。
ハイブリッドXというタイプではベージュの内装もあるので、好みに合わせた選択が可能です。
座席も自由自在にカスタムができるので、後部座席を倒して自転車を収納することだってできてしまいます。
新型スペーシアカスタムも同様に黒が基調で、メッキ・シルバーによる加飾がシャープな印象をもたらします。
2代目のスペーシアの新種で「SUVテイスト」のデザインを施したスペーシア ギアも人気の車種の一つです。
ヘッドランプがスズキ ジムニーやハスラーと同じタイプの丸みを帯びたタイプで、前後のバンパーにおいてはプロテクターのごとく力強い印象をもたらします。
車の内装もSUV風味が効いていて、シートは濡れてもいいように撥水のコーティングが行われている他荷室のボードに至っては樹脂でできているのです。
自転車など汚れがついたものを運んだ後でも掃除がはかどるのが嬉しいポイント。
続いて車の心臓部分であるエンジンに関する情報です。
新生・スペーシアに組み込まれているパワートレインは新型ワゴンRにも搭載されている「R06A型エンジン」が主軸となっていて、冷却性能が高まったエンジンとなっています。
およそ5kgの軽量化に成功しており、急峻な道や高速道路で活躍するパワフルな加速によって円滑に走ることが可能です。
安全システムとしてはハイビームアシスト・リアパーキングセンサーがあります。
さらには軽自動車史上初の後ろへ下がる際の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」が使われていて、前と後ろの衝突被害が減るように装備されています。
他にもフロントガラスに入ってはいけない箇所への道路標識・車両情報など色付きで表示されるヘッドアップディスプレイや、周りを立体的に360度見渡すことが可能な「3Dビュー」も軽自動車の中では初の搭載です。
「セーフティ・サポートカー」において「サポカーS ワイド」に当てはまっています。
こちらは安全機能がたくさん取り付けられていることが認められた証で、経済産業省・国土交通省などが広まるように推進しているものです。
スズキ スペーシアの買取相場・査定相場について
スズキ スペーシアの買取相場ですが、価格の変動に関してはほぼ一直線上をたどっています。
大きく下がることもなければ上がることもない、いわば横ばいの状態が続いているのが特徴です。
安定した買取値がつけられている証であり、事実現在軽自動車の中でも一番高く買取が行われている車種なのです。
中でも「スーパーハイトワゴン」のタイプは売れ筋モデルであるがゆえに中古市場に出回りにくい状況となっています。
全国各地のたくさんの中古車販売店・買取業者がユーザーから買取強化を行なっているので、売り出しどきです。
そのぶん気をつけたいのが「モデルチェンジ」「ライバル車の動き」に関してです。
買取価格に大きな差がつきやすいのはこの2点が関係する場合があります。
スペーシアを1円でも高く売るには今の買取相場を正しく把握し、ディーラーや買取業車に安い値段で買いさばかれないよう対策をとるべきです。
スズキ スペーシアを高く売るには?
スズキ スペーシアをより高く売るにはどのようなコツがいるのでしょうか。
まずもって走行距離や年式・カスタムされ具合によって値段の高さは異なるので、より高値で取引してくれそうな業者に出すべきです。
新車・中古車かによって買取価格は変動しますが、オプションとして全ての車に取り付けられている「衝突被害軽減ブレーキ」を外すと¥59,400差し引かれてしまいます。
状態のいいスペーシアが高価買取になる確率が高くなるのはもちろんのことですが、廃車寸前だからと言って諦めることもありません。
なんらかの欠落があっても需要がある車種なので、高額で取引される可能性も大いに期待できるのです。
人気のカラーはホワイトやブラックが主体ですが、スペーシアの場合ピンクや水色など女性ウケのいいカラーも査定額が高くつく場合があります。
買取相場の項目でも記載しましたが、スペーシアは買取相場こそ安定している車種であるものの、ライバルの車やモデルチェンジが影響してくることで価格が下がるのが想定できます。
買い取ってもらえるお店によってもつける値段はピンキリなので念入りにリサーチを重ねましょう。
まとめ
世の中にあふれている軽自動車の中でもかなりの人気を誇る車種・スズキ スペーシア。
スペーシアの何が一体人々の心を掴んでやまないのか?という観点に迫りました。
軽自動車でありながら安定感のある走り、収納能力に長けている、見た目がそもそもかわいい!など、スペーシアには人を惹き寄せる魅力がたっぷり詰まっています。
買取相場や高く売るにはどうしたらいいのかについても触れたので、ご参考にしていただけると嬉しいです!